厳寒の奥飛騨、大自然が創りだす芸術作品、奥飛騨冬物語。

2012年12月08日(土)  雪道運転テクニック【初級編】


一面の銀世界をドライブする…



爽快感の裏には常に危険がひそんでいます。



雪国の人でも


「雪道は自信ないんだよ」


という人も少なくない。

そんな不安を抱えるドライバーに


テクニックと万全の装備を紹介しましょう。

思わぬハプニングに巻き込まれる前に、


スノードライブの基礎知識を身につければ、

楽しいウインターシーズンを手に入れたようなもの!

安全で快適なドライブをして


さあ奥飛騨に出発だ!
【第一巻 冬装備】




まず、用意しなければならないのが


車の冬装備。


よく雪道を走行されるのであれば


「スタッドレスタイヤ」


携行用に


「タイヤチェーン」


あと「スノーワイパー」


「アイスクレーバー(ブラシとヘラの棒)」。




【※いざという時の為に】


○けん引ロープ
○ブースターケーブル
○防寒着
○シャベル・スコップ
○懐中電灯
○携帯電話
○JAFの会員証
○手袋
○毛布
○霜取りスプレー
○ウェットティッシュ





【第二巻 心構え】


○燃料は余裕を持って
山間部では峠道が多く積雪もあれば燃費が悪くなります。
さらにGSまでの距離が遠く、
営業時間も限られるため燃料には余裕が必要です。

○バッテリーが弱っていないかチェック

極寒の奥飛騨ではバッテリーも悲鳴を上げます。
エンジンがかかりにくくなることも。
古いバッテリーは交換を。

○ディーゼル車は軽油の凍結に注意を

よくあるパターンです。
ディーゼル車は現地で給油しましょう!
寒冷地仕様のものでないと凍結の恐れがあります。
高速道路SA等での給油がおススメです。

○ゆとりを持ったスケジュールをたてましょう

安全運転を心掛けスピードは控えめに。
よって移動時間に遅延が発生します。
気持ちを切り替えカーナビ等の時間目安よりも
ゆとりを持ったスケジュールを立ててください。
路面状況を確認しましょう。
どこから積雪があるのか分かっていれば
怖さも半減します。
交通情報を確認しましょう。
冬季閉鎖道路や事故が多い季節です。






【第三巻 雪道での夜間走行は危険?】

雪道での夜間走行は昼に比べて何倍も危険といえます。

昼にとけた水が氷となる「ブラックバーン状態」。

ライトで白く反射し路面の状況が把握しづらくなります。

また有事の際も、

交通量が少ないため助けてもらえる確率が減ります。

できるだけ明るい時間に走行しましょう。

降雪時は昼間でもライト点灯を。




【第四巻 ABSついて】

ABS(アンチロックブレーキシステム)は

ブレーキ時に安定した車体姿勢を確保し、

ハンドル操作を可能にする装置で、

制動距離を短くしてくれる装置ではありません。

当然、雪道で

「ABSがついているから早く止まれる」

という装置ではありません。

実際、路面状況によって、

ABS付がついている車のほうが

制動距離が伸びる場合もあります。
また、ABSの性能によっても制動距離が大きく変わります。

・スピードを出しすぎないこと。
これが一番重要です。






⇒【中級編へ続く】

・コーナーでは十分過ぎるぐらい減速すること。